このまちレポート

感動した“子どもの居場所づくりを考えるつどい”で学んだこと

2016年12月22日

DSC_0874 (002)12月12日、共産党川崎市議団主催の「“子どもの居場所”を考えるつどい」に200人近い方が集ってくださり、心が揺さぶられる時間を過ごしました。

第1部は、映画「さとにきたらええやん」の上映。私は3度目ですが、毎回、発見することがあって、今回も登場するこどもたちの背負っている背景や表情の変化など新たに気がつくことがたくさんあり、私の中で深めることができ本当によかったです。

第2部は、その舞台になった大阪西成区「こどもの里」理事長の荘保共子さんと、川崎フリースペースたまりば理事長の西野博之さん、川崎区桜本の川崎ふれあい館の鈴木健さんの3人によるスペシャルトークです。

西野さんは冒頭こう述べました。この川崎で中学1年生の痛ましい殺害事件が起きてもうすぐ2年。不登校といった異変にもっと危機感を抱くべきだったし、なぜSOSに気づけなかったのか。加害少年にもあったはずの変化の兆しに周囲はどれだけ気づけていただろうか。そして大阪市寝屋川市でも中1殺害遺棄事件が起きた。女子生徒は野宿用に簡易テントを持っていたという。居場所なき子どもたち、貧困が家出原因に、地域にだれでも行ける居場所が必要と思う。こどもの里の荘保さんとふれあい館職員の鈴木さんとのトークをしながら,皆さんと一緒に考えていけたらと。

荘保さんは、映画に登場する子どもたちの背負っている背景と今を語ってくれました。このこのために何ができると一人の子どものことを考え続け、里親になり、ファミリーホームをつくり、緊急一時預かり事業を行ってきたと言います.制度があるなら制度を使い、制度がないならその子の命のために制度をつくる。西成区では要保護児童対策協議会は地域で顔が見える中学校区に1つずつつくっているといいます。区に1つでは顔が見えないと言われその通りと思いました。最後に子どもには生きる力がある。こどもはだんだんと一人の人間になっていく。子どもには自治体や国はお金を使ってほしいと言われました。

鈴木さんは、家に居場所がなくて夜の外の街を徘徊していたご自身の15,6歳の頃のことから話されました。ふれあい館でお仕事されていますが、大暴れする子、家に帰りたくない子など様々な子どもたちと接しているが、よく来てくれたと思って話をする。そうなんだと話を聞いてあげ、感じてあげるなかでSOSに気づくことがあると話されました。

3人のどこまでもこどもに寄添う暖かいまなざし、子どもを信頼する共通の姿勢に感銘しました。とても良かった、感動したなどの参加者からのアンケートが多数寄せられました。