このまちレポート

市民を監視する共謀罪反対オールかわさき市民集会

2017年5月13日

メール、ライン、ツイッターも監視、話し合う事が罪になる!監視・密告社会がやってくる、共謀罪は廃案に!と、雨が降りしきる中、川崎区の稲毛公園でオールかわさき市民集会とデモ行進が行なわれました。18日にも衆議院で強行という動きがおこっているなか、切迫している情勢を反映してかなりの雨にもかかわらず、200名余の参加者でした。

この法案が内心を処罰するものであること。何を合意したかだけでそれが処罰の対象になる事が国会審議で明らかになっています。「花見と犯行の下見はどう区別するのか」と聞くと「ビールと弁当を持っているのが花見で.地図と双眼鏡を持っているのが下見だ」と答弁。こんな馬鹿げた説明で、この法案の必要性を大臣が答弁する。内心の処罰である事ははっきりしています。

犯罪の準備や合意を処罰の対象とするのですから、捜査当局がどこでどう判断するかと言えばメールや電話、ライン等の盗聴が国民に対して公然と行なわれる。一般人が処罰の対象になるわけです。憲法19条が保障する内心の自由を侵害して監視社会をつくりだす危険性が、大臣の荒唐無稽な答弁からもあきらかです。

ジャーナリストの小笠原さんが、しんぶん赤旗のインタビューに答えている記事になるほどと思いました。安倍政権はテロ等準備罪と新しいラベルを貼って世論を懐柔しようとしている。共謀罪は本来、刑法の基本原則に関わる問題ですが、安保法制=戦争法によって米国と日本の共同の軍事行動が新たに始まる中で、戦時法制としての性格を急速にあらわにしている。安倍政権が共謀罪ができればテロが防げるというのとは全く逆に、共謀罪ができれば日本はますます戦争へと転がり落ちていく。人々は戦争へと突き進む政府を止める事が難しくなると言っています。本当にそういう危険性をひしひしと感じます。

市民の方々の発言のあと、民進党、共産党、自由党、社民党、神奈川ネットワーク運動、緑の党が、それぞれ挨拶しました。共産党は君嶋ちか子県会議員が、私たち市会4名含め、代表して連帯の挨拶を行ないました。

集会のあと、コールしながら、駅までデモ行進をしました。