このまちレポート

73回目の終戦の日、「真実を偽る政治が戦争招いた」–赤旗電子版

2018年8月16日

2泊3日の団合宿を終え、16日夜帰宅しました。3日ぶりにしんぶん赤旗電子版の主張「真実を偽る政治が戦争招いた」を読みました。

8月は広島、長崎で平和式典が行われ、被爆73年の今年も、原爆の甚01c_0008大な惨禍が語られ、平和の誓いが宣言されました。なのに唯一の戦争被爆国である日本の安倍首相だけが核兵器禁止条約にひとことも触れませんでした。どこの国の首相か!と思っていた矢先の「主張」、読んで「ほんとにそうだ!」と思いました。少し加筆したり、とばしたりしていますのでそのままではありませんが、紹介します。

アジアの諸国民と日本国民の甚大な犠牲の上に、アジア・太平洋戦争に敗れた1945年8月の終戦から73年目を迎えます。

安倍政権は、安保法制=戦争法を強行しました。
現憲法のもと、認められない集団的自衛権を認めるとし、憲法に違反する安保法制を強行しました。秘密保護法、共謀罪の強行に続き、森友問題、加計問題で国会での虚偽答弁を行い、公文書改ざん、南スーダンの自衛隊の日報もはじめないといっていたのが出て来た。働き方改革関連法案の審議冒頭でデータのねつ造が発覚するなど、隠蔽、ねつ造等国会でもあげれば枚挙がありません。そしていまもまた憲法9条に自衛隊を書き込むと主張しています。

ウソの政治を許せば、民主主義が崩れ、戦争とファシズムに道を開きます。真実を偽る政治を許さない決意を、終戦の日を機に新たにしましょう。

でっち上げで始まった
310万人の日本国民と2000万人を超すアジア諸国民を犠牲にしたアジア・太平洋戦争は最初から最後までウソで固めた戦争でした。15年にわたる戦争のきっかけ自体、当時「満州」と呼ばれた中国東北部で日本軍が仕掛けた謀略が始まりです。自らの利権と領土を拡大する戦争を中国による鉄道爆破で起されたように偽り、戦争といわず「事変」といいはったのも、日本と世界の世論を欺くためです。侵略戦争を「自存自衛」などとごまかし、「大本営発表」がうその代名詞のように言われ、日本の戦果は拡大していきました。

日本だけではありません。ベトナム戦争は、アメリカが「トンキン湾事件」と呼ばれる北ベトナム(当時)側からの攻撃をでっち上げ侵略を本格化させました。イラクへの侵略戦争もアメリカなどがフセイン政権(当時)は大量破壊兵器を持っている等と決めつけて開始しました。

安倍政権が国会で繰り返して来たウソの政治は、歴代政府でも異常なものです。それを許せばそれこそ民主主義は崩壊し、戦争とファシズムにつながります。戦争の「脅威」をあおり立て、安保法制の強行や軍備拡大を進めてきたことからもそれはあきらかです。白を黒と言いくるめ、反対意見には耳を貸さない首相の市政は、まさにファシズムそのものです。

ウソの政治を許さない
「ヒトラーが権力を手にしたあとでは、全てがもう遅かった」この夏、映画が公開され書籍も公刊された『ゲッペルスと私』の中で、ナチスの宣伝相の元秘書が語っていることばです。「なにもしらなかった。私に罪はない」という証言は、真実を見ようとしなかった当事者のことばとして議論と反響をよびました。

日本国憲法の前文には「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする」の決意が刻まれています.真実を見抜いて行動する大切さを示す、今日にこそ生かすべき言葉です。と結んでいます。

改憲されるまえにストップを。もう遅かったにならないように。