議会活動報告

特別教室と体育館へのエアコン設置について –代表質問④と一般質問④

2018年12月20日

国が2018年度補正予算で公立小中学校のエアコン設置とブロック塀対策として特例交付金を創設しましたので、10月議会に続き12月議会でも代表質問(12月6日)でとりあげ、続けて一般質問(12月17日)でも設置計画を質しました。

○代表質問(質問は片柳議員)でとりあげた内容です

【質問】

国の補正に対し、本市の特別教室への空調設置の申請は?

国は2018年度補正予算で公立小中学校のエアコン設置とブロック塀対策として「ブロック塀・冷房設置対応特例交付金」を、今補正予算限りで創設しました。文科省は、11月下旬に各自治体に交付の内定を示し、12月中旬の交付決定をめざすとしています。猛暑による熱中症から子どもたちを守る対策は急務であり、冬休みや春休みを活用して、設置を急ぐべきです。川崎市の来年度に向けた特別教室の設置計画及び国への申請について伺います。また、先の議会で特別教室の空調設置は、長寿命化計画とは別に立てることを求めましたが、取り組み状況をうかがいます。

体育館への空調設置について

10月議会では、体育館への空調設置については課題への対応を検討しながら、この夏の気温上昇を踏まえ、関係局と協議するとともに国や他都市の動向を注視してまいるとの答弁でした。新設される小杉小学校に空調設置を今からでも検討すべきですが伺います。今後の新設及び大規模改修時には空調も設置すべきと考えますが伺います。総務省の「緊急防災・減災対策債」を活用すべきと考えますが総務企画局長に伺います。

【教育次長の答弁】

10月17日付けで文部科学省から、平成30年度第1次補正予算案への対応に係る照会があり、臨時特例交付金が活用可能な事業として、14校における特別教室の空調設備の設置等について回答したところでございます。

学校施設の環境改善と長寿命化の推進を目的とした学校施設長期保全計画に基づき、概ね10年間の第1期取組期間における再生整備の中で、特別教室への設置を進めておりますが、今後、第1期取組期間に続く再生整備の具体化や、PFI事業等により設置した普通教室の空調設備の更新時期が近づいている事から、効果的な空調設備の設置に向けて検討してまいりたいと考えております。

次に体育館への空調設置について、小杉小学校につきましては、現在、来年4月の開校をめざし、工事を進めており、完成は来年の1月21日を予定しております。同校において空調設備の設置に向けた具体的な予定はありませんが、今後の新設及び大規模改修時の体育館への空調設置については、課題を整理し、関係局と協議するとともに、引続き国や他都市の同校を注視してまいります。

次に「緊急防災・減債事業債」につきましては、大規模災害時の防災・減債対策のために必要な施設の整備費用への充当が可能であり、本市では、ブロック塀の撤去等に当たり本制度を活用しているところでございます。

○一般質問でとりあげた石田の質問です

【石田質問】代表質問の答弁は、普通教室の更新時期と合わせ、特別教室の設置を検討すると捉えてよいか?

私は今年の夏の命の危険があるほどの猛暑による熱中症から、子どもたちを守る対策は急務として、特別教室への設置については、長寿命化をはかる「長期保全計画」とは別に計画を立てる事を求めてきました。代表質問の答弁で、PFI事業等により設置した普通教室の空調設備の更新時期が近づいている事から.効果的な空調設備の設置に向けて検討してまいりたいとの回答がありました。更新時期はいつなのか、学校数は何校か伺います。

普通教室の更新と併せて特別教室の設置も検討するということととらえてよいか伺います。

【教育次長の答弁】長期保全計画で設置を進めながら、平準化も考慮しながら、普通教室の一斉更新と合わせ特別教室の設置も検討すると答弁

本市では、2学期制導入に伴う夏期の授業日数の増加等を受け、より快適な教育環境を提供するため、小学校89校に聾学校を加えた90校を対象として、平成20年度から21年度にかけて、PFI事業による普通教室の冷房化を実施いたしました。このPFI事業では、平成21年8月から空調設備の供用を開始し、事業期間は平成33年度末までとなっております。また、並行して、中学校41校に対しても、直接施工により普通教室の冷房化を行なっております。

一方、特別教室への空調設備の設置につきましては、現在、取組を進める学校施設長期保全計画の第1期取組期間における再生整備の対象となる98校に置いて、全ての特別教室への設置を予定しております。

今後、PFI事業等により設置した普通教室の空調設備の一斉更新を控え、事業量の平準化も求められる中で、こうした課題の解決を図りながら、第1期取組期間に続く再生整備の具体化に向け、効果的な空調設備の整備手法について検討してまいりたいと考えております。

【石田意見要望】

PFI事業により施工した小学校89校と聾学校を加えた90校における普通教室の冷房化の更新時期は平成33年度末、あと3年後とのことです。この一斉更新を控え、事業量の平準化も考慮しながら、特別教室への設置も一緒に検討すると理解しました。

また、現在、取組みを進める長期保全計画の第1期取組み期間における再生整備の対象となっている98校(築31年以上のいわゆるCグループ)について、全ての特別教室への設置を予定しているとのことですが、平成34年度以降の計画がまだ策定されていません。いずれにしても、事業の平準化を図りながら早期設置に向けての計画をしっかりたてて頂く事を求めておきます。

また、体育館についても、代表質問の答弁では今後の新設及び大規模改修時には、設置の課題等を整理し、関係局と協議するとともに、引続き国や他都市の動向を注視するとのことですので、関係局との協議を是非よろしくお願いいたします。