日本共産党
前神奈川県議会議員

石田 和子

いしだ かずこ
くらしと平和 希望ある未来へ
石田 和子
ブログ

障害児者の生活と権利を守る神奈川連絡協議会と懇談しました

2020年7月13日

来年度の予算要望に関わって、毎年この時期に行なっている諸団体との懇談会は、コロナ禍の中、今年は基本的には中止させて頂くこととしましたが、希望される団体の方々とは、日程調整をして、密対策をしながら懇談することにしました。

13日、障神奈連の代表の3人の方にご参加いただき要望を伺いました。

どの項目も切実な要望ですが、第1に掲げているのが重度障害者医療費助成制度の対象に精神障がいの1級の方の入院と2級までを医療費助成の対象にして欲しいという要望です。この要望は長年の切実な要望です。

神奈川県の重度障害者医療費助成制度の対象は、

身体障がい者手帳1級・2級の方
・IQが35以下の方
身体障がい者手帳3級かつIQ50以下の方
精神障がい者保健福祉手帳1級の方です。

この制度ができた時には精神障がいは対象に入っていませんでした。長年の当事者や家族会の皆さんの運動と身体・知的・精神の3障がい一体化する障がい者自立支援法が制定されたこともあり、ようやく精神障がい者1級の通院は対象となりましたが、入院は外され、当事者やご家族から、入院も対象にして欲しい、そして2級も対象にという要望はこの間ずっと伺ってきました。当然の願いです。精神障がいの方はその障がい特性のために働いて生計に必要な所得を得ることが困難な状態にあるとのことです。1級の方だけでなく程度の差はあっても、医療にかかることも含め2級の方も同じです。

県内自治体をみると、自治体の努力で県の制度に上乗せをしている自治体がいくつもあリます。
相模原市、鎌倉市、藤沢市、海老名市、大磯町、二宮町は2級まで。
1級の入院を対象としているのは茅ヶ崎市、秦野市、綾瀬市、です。
住む自治体によって格差をなくし、公平にすべきです。そのために、自治体に働きかけて欲しいという要望ですが、広域自治体として県が実施することが必要とも思います。

県議会では、昨年の12月議会で2級までの医療費助成を要望する「精神障害者への医療費助成の拡充に関する請願」を全会一致で採択しています。ぜひ、前に進めたいものです。

そのほか、コロナ関連の給付金など、視覚障害者の方は書類を作れないなどの理由で諦める人もいるとのこと。行政として相談や代筆などの配慮をして欲しいの要望もその通りと思いました。日常の生活の中で、障がい者の目線で支援をしっかり行い地域生活が送れるよう、人権が守られなければならないともいます。 IMG_0183

PAGE TOP