日本共産党
前神奈川県議会議員

石田 和子

いしだ かずこ
くらしと平和 希望ある未来へ
石田 和子
ブログ

津久井やまゆり園の再生について質問 〈厚生常任委員会〉

2020年6月29日

今議会に障がい者施設の指定管理者の指定議案が4本提案されています

ライトセンターの指定管理者は日本赤十字社、指定期間を令和3年4月1日から令和8年3月31日までとする議案

聴覚障害者福祉センターの指定管理者は社会福祉法人かながわ聴覚障害者総合福祉協会、指定期間を令和3年4月1日から令和8年3月31日までとする議案

三浦しらとり園の指定期間を平成23年4月1日から平成33年3月31日までだったのを、2年延長して令和5年3月31日までとする議案です。津久井やまゆり園の検証委員会で得られた知見を生かし、利用者目線の支援のあり方を検討する部会を7月に設け、今後、三浦しらとり園など県立の障がい者支援に生かしていく方向性が示されるので2年延長するというものです。

津久井やまゆり園の指定管理の指定期間を、平成27年4月1日から平成37年3月31日までを令和3年7月31日までとする議案です。現在、新築工事と改修工事を行なっている津久井やまゆり園の供用開始が令和3年8月予定となっており、現在の施設における期間はここで終了することから指定期間を短縮するものです。

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そのほか、さがみ緑風園の指定管理制度の導入時期の変更について報告がありました。

現在、直営で運営されているさがみ緑風園については、令和4年4月から指定管理者制度を導入するとの報告がこれまでも何回か委員会でありました。その度に私は、障がい者福祉に経費削減を目的とする指定管理制度はなじまないと考えるから導入すべきでないと主張してきました(何度かブログにアップ)。今回令和5年度からの「利用者目線の新しい障害福祉のあり方」を反映させるため、導入を1年のばし、令和5年4月に指定管理者制度を導入する方向性で調整を進めるという報告です。

以上の案件について、事前の勉強会でいろいろやりとりをして、質問も用意したのですが、質問時間が概ね20分の中では無理で、質問は以下の1本に絞りました。

質問の最後は報告事項の「津久井やまゆり園の再生について」です。以下、質問(要旨)のみですが記載します。

5月の厚生常任委員会で「津久井やまゆり園の利用者支援検証委員会の中間報告書」の報告がされましたが、検証委員会で指摘された、やむをえず身体的拘束を行う場合の手続きについて、3要件(切迫性、非交替性、一時性)が全て満たされていなかった事例があった。記録の未記載の部分があったことについて、かながわ共同会もそうした事実があったことについて認め、今後、そのようなことがないように取り組むと言われたと報告された。利用者目線の支援を実践するには、組織として、実践し学び、交流するなど集団として質を高める取り組みが必要と思う。その後、かながわ共同会としてどのような取り組みがされているか伺いたい。

検証委員会の中間報告で、意思決定支援の結果、社会資源の不足から、見学や体験が進まないなどがあり、地域生活移行に向けた体制を喫緊に整備すべきであると指摘されていた。今後、県立の6施設において意思決定支援を進めていくとしている。それは大事なことだがそうなると、どこで住まうか、どういう暮らしをしたいのかそうした当事者の意思が叶う地域の受け皿など、障害のある方々を支える基盤がなければ成り立たない。計画の見直しなどが必要になるのではないか伺う

この度、「利用者目線の支援推進検討部会」を7月に設置し、メンバーが報告された。10名の構成について、検証委員会の委員だった方や、元津久井やまゆり園再生基本構想策定に関する部会委員の方々、当事者、家族の方などが入っているが、この構成にした思いは何か伺う

最後に、時間がないので要望するが、中間報告ではモニタリングに関わってきた県の姿勢も厳しく指摘された。県立の障害者施設が今後新しい利用者目線の支援を行うとしているのだから、県の体制を強化することが必要となると思うので要望する。

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