日本共産党
神奈川県議会議員

石田 和子

いしだ かずこ
くらしと平和 希望ある未来へ
石田 和子
ブログ

コロナの重点医療機関・県立足柄上病院を訪問しました

2020年10月30日

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小田急線の登戸駅から乗車し小田原駅に近い新松田駅まで、車窓の風景が途中から山や川が近くなり畑も広がり、風も少し冷たく感じたところが新松田駅でした。駅から徒歩5分のところに神奈川県立足柄上病院があります。この日は県議団のほか、近隣の南足柄市議、大井町町議、松田町町議も一緒に視察させていただきました。

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当病院は県西地域に位置する中核的な総合病院です。高度専門医療、救急医療、災害医療、感染症医療などを担っています。牧田院長お手製のパワーポイントで説明をしていただきながら、新型コロナの特徴、この間の取り組みの説明をうけました。

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2月、クルーズ船の新型コロナウイルス感染症の患者の受け入れ、3月、保健所からの患者が増加、4月1日、県から神奈川モデルの重点医療機関の指定を受け、中等症の患者受け入れを担ってこられました。県の感染症指定病院は全部で7病院74床ありますが足柄上病院はそのうちの一つで6床有しています。陰圧室が整備されていますが、ここにこれまでは入院は年間一人か二人で看護師は張り付いてはいない。加配などはないそうです。

コロナ患者の受け入れのために、救急患者の受け入れや新患外来、新たな入院の停止などの対応をされてきたとのことです。4月5月6月は、外来を休止、手術を休止、入院を制限してきました。これらのことにより大幅な医療収益の減収になりました。30億の減収であることは確か5月頃と思いますが、新聞でも報道され、これは大変なことであり、財政支援が急務であると。医療機関への財政支援は、私たちも質問しましたが議会で多く取り上げられました。具体的には、この間は1階の救急外来とリハビリ訓練室を休止してコロナ対応に切り替え、3階の産科などのフロアを休床にする対応をしました。

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産科はドクターなしで助産師による分娩は小田原市立病院との連携のもとで行なっているとのことです。福島県立大野病院の産科ドクターが一人、二人で分娩の時に亡くなってしまい刑事事件になった。地域ごとに産科のドクターを集める体制が必要と考える。コロナになって妊婦さんが敬遠してこなくなったということもある。小田原市立病院には産科ドクターが10人くらいいるので、小田原市立病院に一本化しようと、今後どうしていくか考えているとのことです。地域に安心して分娩ができる産科をどのように確保していくか重要な課題です。婦人科は非常勤のドクターが来て受診しているとのことです。

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この話の中で、10月26日、足柄上病院と小田原市立病院の連携と協力に係る基本協定が黒岩知事と小田原市長、神奈川県立病院機構理事長の間で結ばれたことに話は少しだけ触れました。少子高齢化の急速な進展に対応し、県西地域における医療提供体制の充実を図り、地域住民に、将来にわたり、安全・安心で質の高い医療を安定的に提供するためとしています。今後の住民の皆さんの意見を聞くことが大切と思います。

現在はコロナの患者が以前よりは減っているので、3階には現在入院していないものの、拡大する時にすぐに対応できるよう入院する区域の廊下の入口に新しく設置した陰圧装置はそのままになっていました。発熱した場合に、地域のクリニックの受け入れがスムーズに行われない場合は、公立病院の役割として受け入れなくてはいけないと思っているとのことです。

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6月中旬には通常診療を再開し、7月中旬の感染の再拡大に応えながら感染症指定病院としての業務を担っているとのことです。

院内へのコロナウイルスの侵入と拡散を防ぐために、発熱者は原則として隔離して対応し、必要に応じてPCR検査を行い、胸部CTや血液検査を実施するという個室化した救急外来ブースも見せていただきました。しっかり陰圧されていることが強固な仕切りが中に引っ張られていることからわかりました。

5月上旬、足柄上病院はテレビで放映されました。次々入院される中で、看護師さんたちの奮闘する姿が放映されましたが、そのビデオを拝見しました。孤独の中でコロナと闘う患者さんに寄り添えないのが辛いと話されていました。昨日の循環器呼吸器病センターでも全く同じことを看護師さんが言ってらっしゃいました。以前看護師だった川崎市の区長をされた方が「看護の看という字は、手と目で作られている。この字で表されるように、看護は患者に触り、しっかり観察する目が大事なんですよ」と聞いたことを思い出しました。新型コロナの患者さんに、寄り添えないということは、看護師として辛いことなんだなと。

高い緊張感の中で、未知である新型コロナと闘う医療現場を二日間、視察させていただきました。改めて、常日頃から長時間、過密労働であったところに、新型コロナウイルス感染症が拡大して、さらに心身との闘いをしながら、知見を蓄積しながら命を守るために頑張る医療現場の皆さんに改めて敬意を抱きます。病院の中にも外にも励ます言葉が掲示されていました。 

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新たな感染症との闘いは、今後も続くと思います。私たちは何をしなければいけないか。感染症対策をもっと充実させなければならないと思います。医療現場がまずは疲弊しないよう、安心安全の医療は、今の国の医療抑制政策では作れません。ましてや昨年厚労省が、名指しで示した公立・公的病院の統廃合は撤回し、余力のある医療現場にしていく必要があると思います。

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