インクルーシブ教育推進校の川崎北高校の現地調査に参加しました
川崎市選出の県会議員で構成する「多摩川会」として、21日、県が推進する「インクルーシブ教育推進校」の川崎北高校の現地調査があり参加しました。
当学校は、学校のミッションとして「共生社会の実現を目指し、知的障害のある生徒が高校教育を受ける機会を広げながら、教育課程や進路支援の研究開発、実践に努め、すべての生徒が共に学び相互理解を深める教育を推進し、インクルーシブな学校づくりに取り組む」と位置付けています。同じ教室で共に学ぶことを通じて、集団の中でお互いを理解しながら、社会性や思いやりの心を育んでいくとしています。
はじめに5階から1学年2クラスずつ授業の様子を見せていただきました。また、とりだし授業として4人の生徒さんに行っていた社会生活に中における年賀状がどういうものか年賀状についての学びを見せていただきました。図書室、美術室、併設されている高津養護学校川崎北分教室なども見せていただきました。
その後、質疑の時間が設けられました。
一緒に学ぶ、共に学ぶことで得られる人としての学びがある。発達障害のお子さんへの支援については、ここは教育の場、そのお子さんに合わせて支援するとのこと。そのほか、とりだし授業の考え方、学力上の課題、学校生活の課題、2021年度から3年間の耐震化・老朽化工事が始まり、グランドの仮設校舎が設置される期間の部活動の対応などの質問に、校長先生、副校長先生、教育局のインクルーシブ推進担当部長などが答えてくださいました。
インクルーシブ教育を希望する生徒さんの募集の枠は21名とのこと。川崎北高校は、現在、各学年13名ずつ入学しているとのことでした。一緒に学びたいという希望の生徒さんに面接検査で選考しているとのことでした。
共に学び、ともに育つというのはとても大切なことです。生徒さんが生き生きと学校生活を楽しんでいるかが何より大切と思います。障がいのあるお子さんもないお子さんもみんな多様性を持っている。具体的な学びの中でどのような成長をしているか、お互いを理解しながら社会性や思いやりの心を育むことがどのような場面で実感されているか。課題をどのように感じておられるかなど、支援にあたっている先生たちの実践のお話を聞く機会があったら参加したいと思いました。大変勉強になった貴重な機会でした。
写真は終わってから、全員ではないのですが居合わせた皆さんと撮った写真です。