高津区で7カ所目の特養ホーム蟹ヶ谷が6月開設へ
26日、市営四方の嶺住宅跡地に、全市で60カ所目、高津区では7カ所目になる特別養護老人ホーム蟹ヶ谷の竣工式典が行われました。社会福祉法人白山福祉会が整備し運営を行います。
入所定員161名(ユニット型70名、従来型80名)、短期入所(従来型11名)の施設で、
居室数は、1人部屋が81室、3人部屋が16室、4人部屋が8室あります。
理事長さんから、学研とコラボしてサービス付き高齢者住宅を隣に併設し、医療福祉連携室を整備しているとの説明がありました。職員紹介があり、大変多くのスタッフがずらーりと並び、中でも白山福祉会はベトナムから多くの技能実習生を受け入れ、当ホーム蟹ヶ谷にも6人のスタッフが採用されているとのことで、一人ずつお名前が紹介されました。この日、サプライズとして、ベトナムのご家族のお祝いと励ましのメッセージがインターネットで中継され、ご家族やメッセージに涙する方もおられ、感動しました。スタッフの皆さん、介護の仕事を頑張っていただきたいと思います。
公有地を活用して特養ホームの整備を求める
かつて高津区は、7行政区の中で最も特養が少ない区でした。多くの特養ホームの待機者がいるもと、特養の整備の要求がたくさんありました。2011年には全市37カ所2964床中、高津区は3カ所、214床のみで、私は2011年12月議会から、高津区に特養ホームの整備を求め、2013年には大谷久末市営住宅跡地への整備を求めて質問し、住民とも一緒に要望書を提出しました。その後、大谷久末住宅跡地への整備が決定した後も、それでもなお一番少ない高津区に、公有地を活用してさらなる整備を求めた質問を、2015年9月議会まで4年間で9回質問しました。
当初、川崎市は、特養は民有地を活用して整備する方針との答弁が続きましたが、一転し、「民有地の用地確保が困難なため、必要な整備数を満たしていない状況なので、土地購入費が生じない公有地活用型による整備を行う」と言明し、「高津区は他区と比べて特養のベッド数が少なく優先的に整備を進める必要がある」とし、2016年8月だったと思いますが、高津区の「市営四方の嶺住宅跡地利用の基本方針」を策定し、特養ホームの整備を行うと発表しました。非常に嬉しかったのをはっきり覚えています。なお、高津区市議会議員懇談会も2016年度予算要望で、跡地活用は地域住民の意見を反映するよう要望しました。
「川崎市福祉施設事業協会」の会長さんが来賓席にいらしていましたが、当時、私が高津区の整備を繰り返し取り上げていた頃の、健康福祉局の担当の課長でした。久しぶりに挨拶しましたが、高津区も他区と比べて遜色ない整備が進みましたと当時を憶えていて話ししました。
この基本方針では、2020年度着工、21年度竣工、22年度開所予定となっていましたから、コロナ禍のもとでも予定通り22年の6月に開所できてよかったです。工事中のご苦労は多々あったと思います。
特養ホーム蟹ヶ谷は、入所施設とともに、短期入所、地域交流施設も併設されていますから、地域の住民とも交流し、高齢者のみなさんが安心して豊かに暮らせ、交流できる拠点の一つとなるよう期待します。