日本共産党
前神奈川県議会議員

石田 和子

いしだ かずこ
くらしと平和 希望ある未来へ
石田 和子
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コロナ対策、今必要なのは検査体制の拡充と健康観察 =代表質問その4

2022年9月16日

石田県議代表質問[1800]

9月13日に行った代表質問の報告(要旨)です。音声を書き起こしたものですので、議事録ではありません。

【石田質問】はじめに検査体制の拡充と健康観察について

7波の新規感染者数は過去最多となり、8月1ヶ月間の全国のコロナによる死者数は過去最多だった2月の1,5倍、7000人を超えました。本県の病床利用率は8月9日、全国で最も高い98%。医療従事者や介護従事者の感染者や濃厚接触者が増えて、出勤停止職員が増大し、通常医療の支障や救急困難事例が多発。発熱外来は電話が繋がらない、また、高齢者施設のクラスターの発生や訪問介護シフトが崩壊する事態になり、高齢のコロナ感染者が介護難民になるという深刻な事例が報道されました。

今やるべきは、こうした厳しい事態に対する早期発見、早期治療の対策であり、まずは感染症対策の基本である検査体制を拡充すべきです。

しかし、県は、8月12日、新型コロナ感染症を通常の医療に落とし込むためにステップを踏んで変更する「新型コロナウイルス感染症の保健医療体制を日常体制へ近づける考え方」を早々に示しました。

その中の「健康観察の変更案」では、保健所等の負担軽減のために、自宅療養者全員にしていたAI音声による健康観察の対象を、重点観察対象者=ハイリスク者に限定し、次のステップでは全てなくすとしています。保健所からの初回連絡も行わないとしています。

自宅療養中に、容体が悪化して搬送後死亡という事例、東京では20代の基礎疾患がない男性が軽症で自宅療養中に死亡しましたが、こうした事例が全国で後を絶ちません。こうした事態を防ぐために、容体悪化や重症者を見逃さない健康観察が必要です。

〈そこで知事に伺います〉

① 検査体制を拡充するために、県内数カ所で無料の検査センターを整備するほか、医療や介護現場の頻回、定期的検査を実施すべきと考えますが伺います。

② 健康観察について、自宅療養者や宿泊療養者の容体悪化をどのように把握し、早期受診につなげる仕組みをどのように確保するのか伺います。

【知事答弁】

まず検査体制の拡充と健康観察についてです。

はじめに検査体制の拡充ですが、県では感染不安を感じる県民の皆様を対象に現在 771箇所で無料検査を実施しています。また重症化リスクの高い高齢者が入所する施設等の従事者に対して 抗原検査キットを配布し感染者の早期発見とクラスター抑止の取り組みを実施しました。さらに県が継続して要望してきた抗原検査キットのオンライン購入も可能となりましたのでご活用いただきたいと考えています。

次に自宅療養者等への健康観察についです。県では第7波における保健医療体制の逼迫を緩和するため健康観察対象を重症化リスクの高い方に重点化しています。こうした中、対象とならない方の体調悪化時には相談窓口に確実にアクセスできることが重要です。そこで コロナ119の回線数や相談に応じる看護師等を増やしており現在の受電率は 99%に達しています。

また受診が必要な場合には地域療養の神奈川モデルにつなげることも検討してまいります

【再質問】

検査ですが不安な方への無料検査は実施しているとのことです。ただ発熱など有症者や濃厚接触者は対象外です。

また6月 補正で計上された高齢者施設の従事者への抗原検査キットの配布も数に限りがあります。オンライン購入が可能になったとのことですが1キットおそらく2000円前後かと思います

発熱外来がパンクする自体が今解消されているのでしょうか。高齢者施設のクラスターの発生はまだ続いていると思いますし、まだ亡くなる方が大変残念ですがおられます。

早期発見・早期治療を行い感染者の増大と重症者を極力抑える対策が必要です。

そこで伺います

① 発熱など有症者がすぐに検査できる体制を充実させるべきですが伺います

②高齢者施設で発生した時に以前実施して感染者の拡大を防ぐ効果があった集中検査を行うべきと考えますが伺います。

【知事の答弁】

コロナで発熱など有症状(者)がすぐに検査できる体制を充実すべきではないかということでありますけども症状が出た際にすぐに検査できる体制につきましてはまずご自宅で速やかにセルフテストができる抗原検査キットの備蓄これを引き続き呼びかけて参ります。これは先ほども申し上げましたけれども我々が要望したことによってオンライン購入が可能になっております

加えまして重症化リスクが高い方は適切に受診に繋がるよう 県医師会とも連携して発熱外来の拡充を図っておりまして、現在県内で2100を超える発熱診療等医療機関が診療を行っております

また

高齢者施設で陽性者が発生した場合の集中検査についてですが今年度は県庁から検体採取チームを派遣し、より迅速に行っておりまして必要に応じて医療機関による往診治療も行うことで感染拡大や重症化の防止を図っております。

 

後述

抗原検査キットの備蓄を呼びかけるとは、これ、私も家族が感染して濃厚接触者になった時に薬局で買いましたけど最低でも2キット必要ですから、それなりの出費です。本気でコロナを抑えこむには、自己責任で備蓄しろというのでなく、発熱外来を増やすし、無料検査センターを設置するのが最も効果的と思います

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