このまちレポート

労働者の権利とくらしを守れ!第89回かわさきメーデーに参加

2018年5月1日

出迎え写真五月晴れというより夏の暑さのもと、富士見公園で行われた今年のメーデー。

来賓として私たち市議団が壇上へ.代表して市古団長があいさつ。先日、私の所属する文教委員会で、この間川崎市教育委員会が行った教員の長時間労働実態調査の報告があったのですが、このこIMG_2786(1)とに触れた挨拶をしました。

また後日内容と委員会での質疑について詳細は報告しますが、私が行った質疑のなかで、中学校の教員が平均月80時間に相当する労働時間であることが明らかになりました。報告書は休日出勤が多い、授業の準備に就業前と終業後に何時間もかけて行っている実態も明らかになりました。

これでは子どもと向き合う時間がまともに取れません.子どもたちの教育のため教員の真の働き方改革は教職員の定数を増やし1クラスの子どもの人数を減らすことではないでしょうか。事務補助員を全市でたった3人だけ、部活指導員を外部からたった3人だけ、市教委は夏頃までに効果を検証して来年度の予算要望を行うということですが、これでは真の働き方改革にはなりえません。

IMG_0754(1)先般、グリーンディスプレイで働いていた息子さんの死亡は会社の長時間過密労働のためとして裁判闘争を行い、その結果、過労死と認められ勝利和解した渡辺さんが挨拶。「みなさんの支援がなければここまでくることはできなかった」と多くのみなさんに感謝することばとともに、「息子の命はもどってきません。労働者が、若いみなさんが、2度と過労で命を落とすことがないように、私はこれからみなさんと一緒にがんばります」と述べられました。母親の無念の気持ちが伝わります。労働者を死に追いやる働かせ方は絶対になくさなければならないと強く思います。

仮装写真「残業代ゼロ制度」=高度プロフェッショナル制度等を盛込んだ「働き方改革」一括法案の審議入りが27日強行されました。

高度プロフェッショナル制度は、年収1075万円以上の高度専門職について、労働時間、休日、休憩、割増し賃金等の規制を撤廃するものです。使用者は労働時間を管理せず残業代も払いません.際限のない長時間労働を強いられ過労死しても自己責任とされる等、労働者の働く権利を根本から奪うものではないでしょうか。1075万円以上という年収基準も、経団連は400万円を主張しており引き下げられることは必死です。まさに財界の要望に添ったこの法案は認められません。

安倍内閣が狙う働き方一括法案は、青天井となっている残業時間に上限を設けるものの、「月100時間未満」「2〜6ヶ月平均で月80時間」まで容認する等、過労死ラインの長時間労働を容認・合法化します.研究開発は適用除外し、建設業や自動車運転業務、医師は5年間先送りする等長時間労働を温存します。

まさに残業代ゼロ法案、過労死促進法案といわなければなりません。このような法案は撤回!労働者の働く権利を守れ、8時間働けば普通にくらせる社会を!

そして、今安倍内閣は「森友」公文書改ざん、「加計」の「首相案件」文書、自衛隊のイラク派兵日報の隠蔽、裁量労働制のデータのねつ造と裁量性を違法に適用した野村不動産労働者の過労自殺事件の隠蔽など、民主主義を壊す戦後の政治史上かつてない異常事態を引き起こしています。安倍内閣は退陣を!